【しるし本】校長先生、企業を救う 2015年6月初版 長野雅弘著 日本実業出版社
・この本を購入したきっかけ
ブックオフでパラ見していた時に、この本の目次は
独自の具体的な工程を名称付けして取り上げていたこと。
文章による説明ではなく、ロジカルに伝えられるところまで
ブラッシュアップされていると思ったから。
例:長野式PDCAメソッド
・定価 税別1,400円
【しるし本 レビュー】
この本は、経営者・中間管理職の方・教育関係者には直球で役に立つ本です。
なぜか?
まず、それらの事業に対して比較的最近の事例で実際に結果を出した人が、
具体的な手法と理由を、段階ごとに丁寧にまとめているから。
ついでにいえば、本文からうかがえる筆者の長野氏は絞り込み上手な方。
分析と検証は、問題から感情的な要素や曖昧な進行を排除して、
骨組みにするまで行っているから、本書の真似を本気でしようと
思えばすぐに実践できるはずです。
面白いのが、各手法がなぜ効果的なのかについて、ところどころ
科学的根拠を提示してくれているところです。
例えば、「ほめれば伸びる」という通説には、経験則や体感以外に
スピンドルニューロンという神経細胞が伸びることが理由だとか。
(私はこの本で知りました)
またこの本は
・対人関係・恋愛などのパターンや悩みが大体同じ
・気が付くと同じようなポイントで悩んでいる
という人にもお薦めです。
言い換えると問題発生時、結果検証時、要因をいまひとつ明確にしないまま
にしがちな人です。ああ・・・耳が痛い。
失敗からたくさん学んで、同じ轍は踏まないと本気で行動するとき、
きっとこの本は味方になるはず。
私がこの本を読み終えて、今後に活かしたい具体的な行動やマインドの基準を
挙げます。
- 人に言葉で説明して理解されるレベルまで、具体的に、明確に言語化できるまで焦点を絞り込むこと。
- 抵抗を減らすことで、最大速度で進めるようにするという考えもあり
- 維持ではなく進化を常に意識する
- 行動すること自体を1つの成功基準にする
- 新しいマインドや行動習慣は、それが定着するまでは繰り返し意識・確認も大切
たぶん、まだ何回か読み直すと思います。
とても、整理されたいい本でした。